◎実行犯は捕まっておらず、警察と陸軍が行方を追っている。
2024年7月12日/エクアドル、首都キト、大統領候補暗殺事件で容疑者に終身刑を求めるデモ隊(AP通信)

エクアドル・キトの裁判所は12日、大統領選の有力候補であったビジャビセンシオ(Fernando Villavicencio)氏の暗殺を指揮したとされる2人に禁固34年を言い渡した。

共犯者3人には禁固12年が言い渡された。検察は5人に終身刑を求刑していた。

ビジャビセンシオ氏を殺害するよう扇動した男女の裁判も結審し、裁判所は罰金46万ドルと遺族に賠償金を支払うよう命じた。

ビジャビセンシオ氏は昨年8月9日、選挙集会を開いたキトの学校を出たところでオートバイに乗った武装集団に殺害された。

ビジャビセンシオ氏は以前から脅迫を受けていると報告していた。警察は5人の認否を明らかにしていない。

実行犯は捕まっておらず、警察と陸軍が行方を追っている。

キトの裁判所近くではビジャビセンシオ氏の遺族と支持者が集会を開き、5人に終身刑を言い渡すよう求めた。

主犯格とされる麻薬密売組織ロス・ロボスのリーダー、カルロス(Carlos Angulo)被告は刑務所内から暗殺を指示。電話で実行犯に襲撃命令を出し、その様子を撮影した動画が被告の携帯に残っていた。

もう1人の主犯格はオートバイや金品を含む後方支援を実行犯に提供したとされる。

検察によると、3人の共犯者はビジャビセンシオ氏の動きを実行犯に知らせる役目を担っていたという。

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