◎米国、カタール、エジプトが仲介する停戦交渉は難航しており、戦闘が終結する目途は立っていない。
2024年9月14日/イスラエル、首都テルアビブ、ガザ紛争の終結と人質解放を求めるデモ(ロイター通信)

イスラエル・テルアビブで14日、ガザ紛争の即時終結と人質の解放を求めるデモが行われ、数十万人がネタニヤフ政権に決断を求めた。

デモ隊は中心部の政府庁舎周辺に集まり、ガザで拘束されている市民の解放に向けた努力を倍加させるよう要求した。

またデモ隊はネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対し、イスラム組織ハマスとの取引に応じるよう求めた。

米国、カタール、エジプトが仲介する停戦交渉は難航しており、戦闘が終結する目途は立っていない。

イスラエルはガザとエジプトの境界「フィラデルフィ回廊」への部隊駐留を認めるようハマスに要請。ハマス側はイスラエル軍の完全撤退を求めている。

イスラエルではこの2週間、ガザで捕虜6人の遺体が回収されて以来、大規模な抗議デモが続いている。先週末の集会には推定75万人が参加した。

デモに参加した捕虜の家族は演説で、「ネタニヤフが人質解放よりハマス壊滅を優先させていることに苛立っている」と述べた。

AP通信の取材に応じた男性捕虜の家族は「ネタニヤフは捕虜を見捨て、見殺しにしようとしている」と主張した。

また家族は「ネタニヤフが権力を握っている限り、この戦争は何年も続き、人質は一人残らず死に、ガザの市民数十万人が無慈悲に殺されることになるだろう」と嘆いた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は約4万1000人。負傷者は10万人近くに達している。

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