◎フェリーは木造で、海上の浮遊物に接触し、船体に穴が開いた。
2023年8月5日/フィリピン、中部ロンブロン州シブヤン島、沈没したフェリーの乗客(Philippine Coast Guard/AP通信)

フィリピン中部ロンブロン州の沖合でフェリー事故が発生し、乗客1人が死亡、98人が救助された。地元当局が5日、明らかにした。

それによると、フェリーは木造で、海上の浮遊物に接触し、船体に穴が開いたという。

沿岸警備隊は避難中に心臓発作を起こした女性1人が死亡したと報告している。

AP通信は警察関係者の話しとして、「フェリーの乗客数人から電話で船体に穴が開き、水が入ってきたという通報を受けた」と伝えている。

その後、沿岸警備隊が出動し、乗客94人と乗組員5人を救助した。

フェリーに接触した浮遊物は丸太とみられる。

フィリピンでは似たような事故が相次いでおり、3日には北部ケソン州沖で木造フェリーが浮遊物に接触、損傷した。この事故では乗客乗員67人全員が救助された。

首都マニアの南東に位置するラグナ湖(リサール州)では先週、旅客船が強風にあおられ転覆し、少なくとも27人が死亡、40人以上が救助された。

報道によると、この旅客船の船長、乗員2人、所有者、そして旅客船の運航を許可した沿岸警備隊の関係者が刑事告発されたという。

船長は旅客船が定員オーバーであることを認識していたとされる。警察が業務上過失致死傷を視野に捜査を進めている。

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