◎ロサンゼルスの裁判所は14日、ブリトニー・スピアーズ氏が選んだ新しい弁護士の代理人就任を許可した。
7月14日、ロサンゼルスの裁判所はブリトニー・スピアーズ氏が選んだ新しい弁護士の代理人就任を許可した。
ブリトニー氏の弁護士を2008年から務めてきたサミュエル・インガム氏は先週辞任した。
ロサンゼルス郡上級裁判所のブレンダ・ペニー判事は14日、元連邦検察官のマシュー・ローゼンガルト弁護士の代理人就任を許可した。ローゼンガルト氏はハリウッドを代表するやり手弁護士のひとりで、スティーブン・スピルバーグ監督や俳優のショーン・ペン氏の弁護士を務めたこともある。
14日の公聴会を終えたローゼンガルト氏は記者団に対し、「なぜ父親はいまだに関与しているのですか?」と記者に逆質問した。「ブリトニーの父親はいまだに娘を管理しています。問題に対処しなければなりません...」
現地メディアによると、公聴会にはブリトニー氏も電話で参加したという。その後、ペニー判事はローゼンガルト氏を雇うことを許可した。
今回の公聴会はローゼンガルト弁護士の雇用を認めるかどうかを判断するために開催された。
ブリトニー氏は2006年から2008年の間に発生した様々な事件以来、成年後見制度の管理下に置かれており、保護者に「財産」と「私生活」を管理されている。父親のジェイミー・スピアーズ氏は2019年までこの2つを管理していたが、健康上の問題を理由に保護者を一時的に辞め、それ以来メンタルヘルスケアの専門家であるジョディ・モンゴメリー氏が代理保護者を務めてきた。
しかし、保護者を辞任したジェイミー・S氏は娘の不動産(推定65億円)を管理し続けている。
現地メディアによると、ブリトニー氏は公聴会の中でローゼンガルト弁護士の弁論を遮り、「自分が受けた仕打ちは自分で説明したい」と述べたという。
ブリトニー氏は判事に、「私の父は今日、連行されなければなりません」と述べ、ジェイミー・S氏を成年後見制度を乱用した罪で起訴するよう求めた。「私は告訴するためにここにいます。私は怒っています...」
「あなた(ジェイミー・S氏の弁護士)は父が私の人生を台無しにすることを許しています。私は父を追い払うために虐待を告発しなければなりません」
AP通信によると、ブリトニー氏はまくしたてるように話し続けたため、法廷記者は発言を理解することに苦労したという。
ブリトニー氏は成年後見制度をすぐに終わらせたいと主張し、今回の裁判で共同保護者のジョディ・モンゴメリー氏は残り、父親が去ることを望んでいると述べた。「父は私の全てを管理しています。私は運転免許証、コーヒー、髪の(髪をケアする)ビタミン剤を没収されました」
「判事、これは虐待ではありません。私は罵倒され、残酷に打ちのめされました。これが虐待でなければ何が虐待だというのですか?私には理解できません...」
APの法廷記者によると、スピアーズ氏は「家族に見捨てられたと感じた時、セラピードッグに慰められた」と話している途中ですすり泣き始めたという。
ペニー判事は先月、ブリトニー氏の成年後見制度の見直し要請(進行中の裁判とは別)を拒否したうえで、「本人から制度を終了するために必要な正式な請願を受理し、審理する必要がある」と述べていた。
この日、裁判所の周辺にはブリトニー氏のファンが大挙して押し寄せ、ローゼンガルト弁護士の就任が認められた時には大きな歓声が上がった。
フロリダ州選出の共和党員で人身売買疑惑に直面しているマット・ゲーツ下院議員も裁判所の前に姿を現し、ブリトニーファンに短い演説を提供した後、「フリーブリトニー!」と叫んだ。ワシントンD.C.でもフリーブリトニーデモ行進が行われた。
ペニー判事は公聴会終了後、裁判関連の情報はほとんど明かさず、「9月下旬に別の公聴会を予定している」と述べた。「全員で協力して前に進む必要があります。私たちはブリトニーのために作業を進めます。他の誰かのためではありません...」