◎ブリトニー氏の弁護士は昨年11月、父親のジェイミー・スピアーズ氏を成年後見制度から除外するよう裁判所に要請していた。
左2012年10月24日、ジェイミー・スピアーズ氏/右2015年5月17日、ブリトニー・スピアーズ氏(AP通信)

現地メディアによると、ロサンゼルスの裁判所はブリトニー・スピアーズ氏の成年後見制度の見直し要請を拒否したという。

ブリトニー氏の弁護士は昨年11月、父親のジェイミー・スピアーズ氏を成年後見制度から除外するよう裁判所に要請していた。

ブリトニー氏は2006年から2008年の間に発生した様々な事件以来、成年後見制度の管理下に置かれており、保護者に「財産」と「私生活」を管理されている。父親のジェイミー・S氏は2019年までこの2つを管理していたが、健康上の問題を理由に保護者を一時的に辞め、それ以来メンタルヘルスケアの専門家であるジョディ・モンゴメリー氏が代理保護者を務めてきた。

しかし、保護者を辞任したジェイミー・S氏は、現在も娘の不動産(推定65億円)を金融会社のベッセマートラスト社と共同管理している。同氏は昨年、不動産の共同管理者からベッセマートラスト社を除外するよう裁判所に要請した。

昨年11月の要請と進行中の裁判は別物である。ブリトニー氏は先週、「父親に薬を飲まされ、意に反する演技を強要され、子宮内避妊器具(IUD)のせいで子供を産むことができなかった」と裁判所で証言した。

ブリトニー氏はオンラインを介して「私は自分の人生を取り戻したい」と述べ、判事に成年後見制度を終わらせてほしいと訴えた。しかし、判事は本人から制度を終了するために必要な「正式な請願」を受理したうえで審理する必要があるため、判決が下される時期は明らかにされておらず、主要メディアは審理は長期化すると予想している。

ブレンダ・ペニー裁判官は6月30日に提出された文書の中で昨年11月の成年後見制度の見直し要請を拒否したが、ベッセマートラスト社の不動産共同管理権は認めた。

2021年6月23日/カリフォルニア州ロサンゼルスのスタンレーモスク郡庁舎周辺、FreeBritneyキャンペーンの支持者たち(Chris Pizzello/AP通信)

ジェイミー・S氏は6月29日、ロサンゼルスの裁判所に娘の虐待の主張を調査するよう要請した。

同氏の弁護士は文書の中で、「裁判所はブリトニー氏の強制労働、強制治療、不適切な医療、および個人の権利の制限に関する深刻な申し立ての詳細を調査しなければならない」と述べた。「...裁判所はブリトニー氏の証言が正確かどうかを確認しなければなりません」

また弁護士は、「ジェイミー・S氏はただの保護者に戻るつもりはない」と主張したが、「同氏は娘につらい思いをさせたことを懸念している」と述べた。「ジェイミー・S氏は懸念に対処したいと考えていますが、ブリトニー氏と連絡が取れず苦悩しています」

ブリトニー氏は先週の証言の中で、「トラウマを抱えて毎日涙を流した」と述べ、「私は自分の人生を送る権利を持っている」と訴えた。また、子供を産む権利を否定され、意に反してリチウム(気分安定薬)を飲まされたと述べた。

二児の母であるブリトニー氏は、「ボーイフレンドのサム・アスガリ氏と結婚してもう1人赤ちゃんを産みたい」と述べたが、成年後見制度はこの要求を許可しなかった。ブリトニー氏は、「子宮内避妊器具(IUD)を取り外すことができなかった」と述べたうえで、「父は妊娠を防止するためにIUDを取り外さないよう命じた」と主張した。

ブリトニー氏の妹であるジェイミー・リン氏は先週、初めて公の場でこの問題に触れた。リン氏はインスタグラムの中で、「姉の証言を誇りに思っている」と述べた。「私は姉の主張を、姉が幸せになるためにやりたいことを支持します」

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