◎警察は最大都市アビジャンにあるアビジャン大学の学生寮を家宅捜索し、大量の銃器といくつかの「違法なビジネス」を確認した。
アフリカ西部・コートジボワール政府は17日、著名な学生団体に関連する暴力事件で2人が死亡、17人が逮捕されたことを受け、全国すべての学生団体・組合の活動を禁じると発表した。
警察は最大都市アビジャンにあるアビジャン大学の学生寮を家宅捜索し、大量の銃器といくつかの「違法なビジネス」を確認したという。
同大学の組合FESCIでは内部抗争が激化。これまでに2人の死亡が確認され、17人が逮捕された。
政府の国家安全保障会議によると、アビジャン大学のメインキャンパスにある学生寮を捜索した結果、大量の銃器と麻薬絡みとみられる「違法ビジネス」の証拠を発見したという。
アビジャン検察は声明で、「今回の摘発は学生殺害に関連して逮捕されたFESCIの書記長を含む同団体の執行部を標的にしたものである」と述べた。
検察は声明の中で、「彼らは学生団体と名乗りながら犯罪に手を染めていたが、誰であろうと法の上に立つことはできず、犯した罪の責任を負うことになる」と強調した。
FESCIは家宅捜索と活動禁止令を非難し「これは憲法が保障する結社、集会、平和的デモの権利を侵害するものだ」と主張。殺人事件への関与を否定した。
FESCIのメンバー2人は先月、書記長と対立するグループの会合に向かう途中、何者かに拉致され、その後遺体となって発見された。
警察は書記長を含む17人の認否を明らかにしていない。2人の死因も不明である。