◎セーブ・ザ・チルドレンは1976年からグアテマラで活動している。
2024年4月25日/グアテマラ、首都グアテマラシティ、子どもの権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン」の事務所前(AP通信)

グアテマラの検察当局は25日、移民の子供たちの権利が侵害されているという告発を受け、首都グアテマラシティにある権利保護団体「セーブ・ザ・チルドレン」の事務所を家宅捜索した。

地検はメディア向けの声明で、「この家宅捜索は子供たちが虐待されているという告発に基づくものである」と述べた。

1週間前、グアテマラ政府の高官はセーブ・ザ・チルドレンやその他の援助団体が 「子供の人身売買に関与している可能性がある 」という疑惑に対処するための支援を求める書簡を米テキサス州の司法長官事務所に送っていた。

テキサス州はメキシコと国境を接し、米国への亡命を希望する移民の目的地になっている。

AP通信によると、今回の家宅捜索は告発を裏付ける証拠を探すために行われたという。地検はテキサス州の司法長官事務所が支援要請に応じたかどうかを明らかにしていない。

セーブ・ザ・チルドレンは1976年からグアテマラで活動している。

セーブ・ザ・チルドレンはこの家宅捜索に関するコメントを出していないが、先週、疑惑を認識していると声明を出し、それが事実であることを示す証拠はないと述べていた。

中南米から米国を目指す多くの移民がグアテマラなどで人身売買組織の助けを借りてメキシコに入り、北上する。APによると、その途中で子供や女性が暴行を受けたり、誘拐されたりすることは珍しくないという。

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