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ベンガル湾でロヒンギャ難民船2隻沈没、500人超死亡の恐れ=国連

国連によると、2隻はいずれも6月下旬にラカイン州を出航した。
2025年11月25日/バングラデシュ、南部コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプ(AP通信)

ミャンマー西部ラカイン州から出航したロヒンギャ難民を乗せた船2隻がベンガル湾で沈没し、500人以上が死亡したとみられる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)が16日に明らかにし、事故の詳しい状況や被害者数の確認を進めている。被害が確認されれば、近年のロヒンギャ難民による海難事故で最悪級の惨事となる可能性がある。

国連によると、2隻はいずれも6月下旬にラカイン州を出航した。乗船者の多くはミャンマー国内のロヒンギャ難民で、隣国バングラデシュの難民キャンプから移動してきた人々も含まれていたという。

1隻は約250人を乗せて出航後まもなく消息を絶ち、もう1隻は約280人を乗せたまま7月8日にミャンマー南西部沖で沈没したとされる。現時点で生存者は見つかっておらず、国連は「甚大な人的被害が発生した可能性がある」として、深刻な懸念を表明した。

ロヒンギャはミャンマーで長年にわたり差別と迫害を受けてきたイスラム系少数民族である。2017年には軍政による掃討作戦を受け、100万人以上が隣国バングラに避難した。現在も約120万人が同国の過密な難民キャンプで生活しているが、就労や教育の機会は限られ、国際支援の縮小によって生活環境が悪化している。また、ミャンマー国内では内戦の激化により安全な帰還の見通しも立っていない。こうした状況から、多くの人々が密航業者を通じてマレーシアなどを目指し、危険な海路に頼らざるを得ない状況が続いている。

今回の航海は、モンスーンの影響で海が荒れる時期に行われた。通常、この季節は海上移動に適さないが、それでも命の危険を承知で出航する人々が後を絶たない。国連はロヒンギャを取り巻く人道危機が深刻化していることが背景にあると指摘している。2025年には約6500人が海路で避難を試み、そのうち約900人が死亡または行方不明になった。

UNHCRとIOMは各国政府に対し、海上での捜索・救助体制の強化や難民保護の徹底を求めるとともに、ロヒンギャが命懸けの避難を選ばざるを得ない根本原因の解決に向けた国際社会の取り組みが急務だと訴えている。

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