◎ナイジェリアはアフリカ大陸最大の発電施設を運用しているが、技術的な問題でその4割を稼働できず、ほぼ毎日停電が発生している。
ナイジェリア、ラゴスの変電所(Pius Utomi Ekpei/AFP通信/Getty Images)

ナイジェリアの全国電力労働組合(UEEE)は18日、賃上げなどを求める24時間の全国停電ストライキを中断したと発表した。

UEEEの書記長は声明で、「政府から要求を検討し2週間以内に返答するという連絡を受けたため、発電所と変電所を通常に戻した」と説明した。

また書記長は政府が要求を拒否すれば、再び停電ストを決行すると警告した。「組合員は通常業務に戻りましたが、2週間以内に返答がなかったり、我々の要求が拒否されればストを再開します...」

UEEEは賃上げや退職後に再雇用された組合員の給与支払いを定めた協定を遵守するよう政府に求めている。

国営送電会社の労働組合委員長も以前、「政府が行動を起こさなければ、我々は変電部門や発電部門と協力していつでも電力を切ることができる」と警告していた。

24時間の停電ストは17日朝から始まり、最大都市ラゴス、北部カノ、石油産業の中心都市ポートハーコートを含む主要都市や地方の電力供給がストップした。

ナイジェリアはアフリカ大陸最大の発電施設を運用しているが、技術的な問題でその4割を稼働できず、ほぼ毎日停電が発生している。

火力発電所の燃料コストの上昇も電力会社の経営を圧迫しているようだ。

多くの家庭や企業がディーゼルエンジンの発電機を導入しているため、燃料価格の高騰は国全体に大きな影響を与えている。

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