◎野党は11月16日に予定されている大統領選に現職のラジョエリナ大統領が出馬することに激怒し、この数週間、ほぼ毎日無許可デモを行っている。
2022年2月10日/マダガスカル、東部マナンジャリの集落(Getty Images/AFP通信)

マダガスカルの首都アンタナナリボで野党主催の抗議デモが暴動に発展し、少なくとも16人が負傷した。警察当局が9日、明らかにした。

それによると、暴動は8日午後に発生。野党議員1人を含む数人が逮捕されたという。

野党は11月16日に予定されている大統領選に現職のラジョエリナ(Andry Rajoelina)大統領が出馬することに激怒し、この数週間、ほぼ毎日無許可デモを行っている。

野党は大統領選のプロセスを「非合法」と評し、ラジョエリナ氏に政界引退を勧告している。

この選挙には2期目を目指すラジョエリナ氏を含む13人が立候補している。しかし、選挙戦は罵り合い、集会は乱闘に発展したようだ。

憲法裁判所は先月、フランスとの二重国籍であるラジョエリナ氏が大統領選に立候補するのは違憲であるという野党の主張を退けた。

野党はこの判決に激怒し、有権者に「抵抗運動」を開始するよう促した。

ラジョエリナ氏はこの判決後、再選を目指して辞任。憲法に基づき暫定政権が発足した。

野党の11候補はほぼ毎日、アンタナナリボで無許可デモを決行。機動隊と何度も衝突している。

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