◎ニジェールの首都ニアメには軍政の支持者数千人が集まり、義勇隊への参加を志願している。
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西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は19日、反乱軍の支配下に置かれたニジェールに外交使節団を送る用意があると表明した。
ECOWAS議長はこの前日、ニジェールに軍事介入する用意があると表明していた。
大統領警護隊らで構成される反乱軍は7月26日に首都ニアメの大統領府を占拠し、バズム(Mohamed Bazoum)大統領とその家族を拘束。その後、チアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍が国家元首に就任した。
ECOWASの首脳らは17日の緊急会合でニジェールの憲法秩序を回復させる部隊を発足することで合意。軍事介入の準備を進めているとみられるが、それ以上の詳細は明らかにしていない。
首脳らはこの会合で軍政との交渉が決裂した場合に備えて、軍事作戦の詳細を調整したとみられる。
ECOWASの国防相会合に出席した委員はAP通信の取材に対し、「命令が下されれば、いつでも出動できる。作戦開始日も決まっている」と語った。
しかし、首脳からは依然として対話での解決を望んでいるようだ。議長は19日、ニジェールに外交使節団を派遣する用意があると表明した。
ニジェールの首都ニアメには軍政の支持者数千人が集まり、義勇隊への参加を志願している。
国営テレビの取材に応じたある男性は、「ロシアの核兵器があればECOWAS軍に勝てる」と主張した。
ECOWASはマリ、ブルキナファソ、ギニアに続き、ニジェールがクーデターに見舞われたことで難しい対応を迫られている。
西アフリカのサヘル地域は国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派の攻撃に直面している。多くの市民が暴力の拡大に対する不満を口にし、クーデター支持派を勢いづかせている。
ECOWASは1990年以来、リベリアやシエラレオネの戦争などに介入してきた。ナイジェリア、コートジボワール、ベナンなどが部隊を派遣する予定である。