▽無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は太陽面上空610万キロを無事通過した。
太陽に接近する探査機のイメージ図(NASA)

航空宇宙局(NASA)の無人探査機「パーカー・ソーラー・プローブ(Parker Solar Probe)」が太陽系で最もホットな恒星「太陽」のに飛び込んだ。

NASAは27日未明、パーカーが新時代の扉をこじ開け、人類が作った物体の中で最も太陽に接近し、無事であることを確認したと発表した。

それによると、パーカーは太陽面上空610万キロを無事通過したという。

パーカーは24日に太陽の大気「コロナ」に突入し、時速69万2000キロの猛スピードで飛行した。これはワシントンDCと東京間を1分以内で飛行できるほどのスピードだ。

NASAは声明で、「26日遅くにパーカーが正常に動作していることを確認した」と述べた。

またNASAは「太陽にこれほど接近、飛行したことは人類初の快挙、恒星探査における歴史的瞬間である」と称賛した。

NASAによると、パーカーは華氏2600度の超高温にも耐えられる設計になっているという。

パーカーは2018年に打ち上げられ、太陽にまつわるいくつかの謎を明らかにするために、この6年間データを収集してきた。

科学者たちは長い間、太陽から絶え間なく放出される粒子「太陽風」がどのように生成されるのか、また太陽のコロナがなぜ表面よりもはるかに高温なのかを解き明かそうとしてきた。

NASAによると、太陽の寿命は約100億年。現在その半分くらいを過ぎたところで、40億年くらいは現在の状態を維持し、その後、赤く膨らんで赤色巨星になり、この時、地球を飲み込むぐらい大きくなるという。

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