◎弁護団は被告が野党政治家の立場で行動・発言したとして、無罪を主張している。
2023年3月4日/コンゴ民主共和国、首都キンサシャ、マクロン仏大統領の訪問に抗議するデモ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の野党指導者が抗議デモで参加者を煽り、偽情報を拡散した罪で禁固1年の実刑判決を受けた。現地メディアが28日に報じた。

急進左派PE(Piste pour l'Emergence)の代表であるキクニ(Seth Kikuni)被告は今年9月、南西部ルブンバシの集会で参加者を煽り、政府に関する虚偽の噂を広めた罪で逮捕・起訴された。

キクニ被告の弁護士はルブンバシの地方裁判所前で記者団の取材に応じ、「控訴手続きを開始する」と語った。

キクニ被告は9月の集会で支持者に対し、チセケディ(Félix Tshisekedi)大統領への恐怖心を捨て去り、立ち向かうべきだと呼びかけたとされる。

警察はキクニ被告を逮捕。その後、被告は劣悪な環境で知られる悪名高い首都キンシャサのマカラ刑務所に収容された。

弁護団は被告が野党政治家の立場で行動・発言したとして、無罪を主張している。

被告の政党PEは28日、「この判決は我が国の民主主義が後退し、チセケディが独裁的になっていることを示している」と非難した。

チセケディ氏は昨年末の大統領選で再選。投票率は40%にとどまった。大統領の任期は最長2期10年、3選は禁じられている。

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