◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午後の時点で4万3736人、負傷者は10万3370人となっている。
2024年11月13日/パレスチナ自治区、ガザ地区中部の通り(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が14日、パレスチナ・ガザ地区北部などを空爆し、少なくとも24人が死亡、112人が負傷し、多数の行方不明者が出ている。ガザ当局が明らかにした。

ガザ紛争を調査している国連の特別委員会は14日、イスラエル軍が特定の地域を包囲し、食料支援を妨害することで意図的に飢餓を引き起こし、イスラム組織ハマスに圧力をかけていると非難した。

イスラエル軍は1カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となり、各地で行方不明者の捜索が続いている。

イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの空爆も継続中だ。レバノン当局は14日、イスラエル軍が東部の複数の地区を空爆し、少なくとも12人が死亡したと報告。このうち5人は現場で負傷者を救護していた救急隊員であった。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午後の時点で4万3736人、負傷者は10万3370人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は14日午後の時点で3386人、負傷者は1万4417人。

国連の特別委員会はガザ地区におけるイスラエル軍の戦法が「ジェノサイド(集団殺戮)」と合致していると非難。「飢餓を利用して市民を死に追いやっている」と断じた。

また委員会は飢餓が戦争を有利に進める手段のひとつになっていると指摘。イスラエルに対し、北部地域を含む特定のエリアの包囲網を解除し、速やかに食料や医療物資を搬入するよう求めた。

さらに、「イスラエルの高官たちは生命を維持するために必要な食料、水、燃料を剥奪する政策を公然と支持している」と非難した。

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