◎ガザ北部では飢餓のリスクが高まっている。
2024年10月11日/パレスチナ自治区、ガザ地区中部の通り(Getty Images)

イスラエル軍が12日、パレスチナ・ガザ地区北部への空爆を強化し、複数の建物が全壊した。死傷者の情報はない。

イスラエル軍は同日、レバノン南部の住民に対し、イスラム組織ハマスおよびヒズボラ掃討作戦の邪魔にならないよう警告。指定したエリアから退避するよう命じた。

現地メディアによると、レバノン南部では国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の駐屯地に再び銃弾が撃ち込まれたという。

イスラエル軍はUNIFILにも攻撃対象地域に近づかないよう勧告している。

ガザ北部では飢餓のリスクが高まっている。

国連世界食糧計画(WFP)は声明で、「10月1日以来、北部に食料援助が届いておらず、そこにとどまる推定40万人が飢餓に直面している」と述べた。

イスラエル軍は1週間前にガザ北部への攻撃を再開。同時にレバノン・ヒズボラに対する空爆と地上攻撃を本格化させた。

国連はレバノン・ベイルートの港と空港が使えなくなる可能性があるとして、深刻な懸念を表明している。

国営レバノン通信は12日、ベイルート南部のはずれにあるアパートにイスラエル軍のミサイルが着弾し、4人が死亡したと報じた。レバノン保健省によると、ベイルート北東の集落でも空爆が確認され、少なくとも5人が死亡したという。

昨年10月以降のレバノン国内における死者は12日午後の時点で2255人。そのおよそ6割が今年9月以降に死亡している。

イスラエル軍は12日、ヒズボラがイスラエル領内に向けて300発以上のロケット弾を発射し、過去24時間でヒズボラの戦闘員を50人殺害したと発表した。ヒズボラはコメントを出していない。

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