◎コンゴでは船の転覆・沈没事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。
コンゴ民主共和国・キンシャサ近郊の川で少なくとも271人の乗客を乗せた船が転覆し、86人が死亡した。大統領府が12日、明らかにした。
それによると、事故は11日遅くに発生。キンシャサに向かっていた船のエンジンが故障し、その後、転覆したという。
救助隊とボランティアが現場で86人の死亡を確認。185人が自力で川岸に泳ぎ着いた。行方不明者がいるかどうかは不明である。
事故を目撃したという男性は地元テレビ局の取材に対し、「船は自力で航行できなくなり、橋脚に激突し、ひっくり返った」と語った。
コンゴでは船の転覆・沈没事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。今年2月には過積載のボートが沈没し、数十人が死亡した。
昨年4月の転覆事故では60人以上が行方不明に、昨年1月の事故では22人が死亡している。
中央政府は運航者に安全対策を遵守するよう呼びかけている。