◎パキスタンでこのような事件は珍しくなく、死者が出たこともある。
コーラン焼却デモに抗議するデモ隊(Francisco Seco/AP通信)

パキスタン東部パンジャブ州のキリスト教徒が暴徒に襲われた事件について、警察当局は27日、100人以上のイスラム教徒を逮捕したと明らかにした。

事件はパンジャブ州サルゴダで25日に発生。数百人のイスラム教徒がイスラム教の聖典コーランを侮辱したと疑われているキリスト教徒の男性の自宅を取り囲み、略奪し火を放ったという。

暴徒は自宅を焼き払った後、この男性の靴製造工場も襲撃し、息子に襲いかかった。

パンジャブ州警察によると、機動隊が現場からこの男性と息子を救出し、市内の病院に搬送したという。その過程で機動隊数人も負傷した。

警察はさらに多くのイスラム教徒が襲撃に関与したとみて捜査している。

報道によると、男性の自宅と工場は全焼したという。

警察は市内の教会の警備を教会するとしている。

イスラム国家で予言者ムハンマドやコーランを冒とくすることは死罪に当たる。パキスタンの刑法も冒とく罪の最高刑を死刑としているが、実際にそれで死刑が執行されたことはない。

パキスタンでこのような事件は珍しくなく、死者が出たこともある。

昨年8月にはパンジャブ州郊外の教会が怒れるイスラム教徒に焼き払われた。暴徒たちはキリスト教徒とその友人がコーランを破って投げ捨てるのを見たと主張していた。

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