◎コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
コンゴ軍の兵士(Getty Images)

コンゴ民主共和国東部・北キブ州の軍事法廷は3日、武装勢力との戦闘中に同僚を見捨てて逃亡したとされる兵士8人に死刑を言い渡した。

コンゴは今年3月、反逆やスパイ活動が活発になっているとして、20年以上続いた死刑禁止令を解除した。人権団体はこの決定を批判している。

弁護団の1人はAP通信の取材に対し、「依頼人は戦場から逃亡していない」と語った。

それによると、8人は控訴する意向を示しているという。

軍事法廷は同じ罪に問われた兵士3人を無罪とし、釈放した。

北キブ州ゴマに拠点を置く人権団体は声明で、「このような判決は軍をますます弱体化させ、防衛線上にいる兵士たちを恐怖に陥れるだろう」と非難した。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

中央政府と同国最大の反政府勢力「M23(3月23日運動)」は戦争状態にある。

この戦争は世界最大級の人道危機に発展。昨年末の時点で少なくとも700万人が住居を失ったとされる。

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