◎この基地にはかつて米軍が駐留し、2011年にイラク軍に引き渡していた。
イラク・バグダッド南方の基地で爆発があり、親イラン民兵のメンバー1人が死亡、8人が負傷した。現地メディアが20日に報じた。
それによると、現場はバグダッドの南方約50キロに位置する基地。イスラム教シーア派武装勢力などの連合体「人民動員隊(PMF)」が駐留している。
この基地にはかつて米軍が駐留し、2011年にイラク軍に引き渡していた。
PMFは当初、米軍のミサイルが着弾した非難。米中央軍(CENTCOM)は関与を否定している。
その後、PMFは20日午後の声明で爆発を「攻撃」と説明。米軍には言及しなかった。
AP通信はイラク政府当局者の話しとして、「対象空域にドローンや戦闘機が入った痕跡はなく、防空システムも飛翔体を検知しなかった」と伝えている。
それによると、PMFメンバー1人が死亡、イラク軍兵士を含む8人が負傷したという。ミサイルが着弾したかどうかは不明である。
PMFはイランの支援を受ける民兵の連合体で、イラク軍の「独立組織」に指定されている。
イスラエル政府はこの爆発に関するコメントを出していない。
PMFの一部派閥は数カ月前にイラクとシリアに駐留する米軍への攻撃を開始した。
このグループはパレスチナ・ガザ地区の紛争で米国がイスラエルを支援していることへの報復であると主張した。
PMFは1月末、シリア国境に近いヨルダン北東部基地への攻撃で米兵3人が死亡し、米国が報復空爆を行った後、攻撃を停止した。