◎火元はモールの1階にあるレストランとみられる。
バングラデシュ・首都ダッカの6階建てショッピングモールで火災が発生し、少なくとも43人が死亡、数十人が負傷した。中央政府が29日、明らかにした。
それによると、火災は繁華街にある建物で28日遅くに発生。少なくとも22人が現場で手当てを受け、病院に搬送されたという。
首相府の報道官は「29日未明の時点で43人の死亡を確認したと報告を受けている」と明らかにした。
消防によると、火元はモールの1階にあるレストランとみられる。
出火原因は明らかになっておらず、消防と警察がモールを封鎖し調査している。
地元メディアによると、火災は発生から数時間後に概ね鎮火。数十台の消防車が消火活動に当たったという。
女性や子供を含む少なくとも33人がダッカの大学病院に搬送後、死亡が確認された。残り10人は別の病院に搬送され、その後死亡したと伝えられている。
バングラでは建物の火災・爆発・倒壊事故が相次いでいる。
ダッカの衣料品工場で2012年に発生した火災では労働者117人が死亡。工場の出入り口は外側から施錠されていた。
その翌年にはダッカ郊外の衣料品工場が倒壊。1138人が死亡するという同国史上最悪の産業事故が発生し、安全基準の低さが浮き彫りとなった。