◎イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスによる紛争が勃発して以来、この地域に駐留する米軍への攻撃が相次いでいる。
イラク・バグダッドの在米国大使館にロケット弾が撃ち込まれた。米政府とイラク当局が8日、明らかにした。
それによると、8日の現地時間午前4時15分頃、旧米軍管轄区域グリーンゾーン内にある在米国大使館に向けてロケット弾が発射され、施設の入り口近くに着弾したものの、負傷者はでなかったという。
グリーンゾーンには政府庁舎は各国の大使館などがある。
AP通信は米政府高官の話しとして、「イラクのアル・アサド空軍基地やシリアに駐留する米軍部隊の拠点にもロケット弾が撃ち込まれたが、こちらも死傷者はでなかった」と伝えている。
イスラエルとパレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスによる紛争が勃発して以来、この地域に駐留する米軍への攻撃が相次いでいる。
米当局によると、米軍施設に対する攻撃はこの数週間で78件確認され、うち43件がイラク、41件がシリアであった。
イラクの治安当局者はAPの取材に対し、「何者かが米大使館に向けてカチューシャ(多連装ロケット砲)を14発発射し、うち数発が大使館の門近くに着弾、残りは川に落ちた」と語った。
米当局はこの攻撃について、「大使館と連合軍の基地に向けられたもの」とし、死傷者はなく、インフラへの被害も報告されていないと強調した。