◎チャプトバ氏はスロバキア政界で最も人気のある政治家である。
スロバキアのチャプトバ大統領(ロイター通信)

スロバキアチャプトバ(Zuzana Caputova)大統領が20日、来年の大統領選に立候補しないと表明した。

チャプトバ氏は地元メディアのインタビューで、「非常に悩んだが、次の任期(5年)を全うする力は残っていないという結論に達した」と語った。

チャプトバ氏はロシアの侵略に立ち向かうウクライナ政府を全面的に支持し、昨年2月の戦争開始以来、2度ウクライナを訪問している。

最新の世論調査によると、チャプトバ氏はスロバキア政界で最も人気のある政治家である。同氏は弁護士兼環境活動家として前回の大統領選に臨み、2019年に就任した。

チャプトバ氏は政治経験ゼロだったものの、多くの有権者が同氏の反汚職政策やリベラルな考えに惹きつけられた。この年、他の欧州諸国では右派政党が躍進した。

チャプトバ氏はLGBTQ+(性的少数者)の権利拡充に賛成し、中絶を禁止しようとする試みに強く反対した。

スロバキアは9月30日に早期選挙を控えている。

最近の世論調査によると、親ロシアで知られるフィツォ(Robert Fico)元首相率いる左派政党が第一党に躍進する可能性が高い。

フィツォ氏はウクライナ・欧米寄りのチャプトバ氏を米国のエージェントと呼び、何度も非難している。

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