◎ロシア軍はこの数週間、キーウを繰り返し攻撃しており、ミサイル・ドローン攻撃は今週4回目。今月17回目となる。
2023年5月30日/ウクライナ、首都キーウ、ロシア軍のドローンを撃墜するウクライナの防空システム(Evgeniy Maloletka/AP通信)

ウクライナ軍は31日、ロシア軍による首都キーウへの新たなミサイル攻撃で民間人少なくとも3人が死亡、10数人が負傷したと発表した。

ロシア軍はこの数週間、キーウを繰り返し攻撃しており、ミサイル・ドローン攻撃は今週4回目。今月17回目となる。

軍参謀本部などによると、最新の攻撃はキーウの東部地区で確認され、死傷者の数は増減する可能性があるという。

公共放送が公開した映像には、救助隊が担架で負傷者を運ぶ様子や破損した民家とみられる建物が映っていた。それによると、夜間のミサイル攻撃で子供2人と大人1人が死亡したという。

キーウのクリチコ(Vitali Klitschko)市長は暗号化メッセージアプリ「テレグラム」に何度も声明を投稿し、「市内にミサイル飛来」「消防が落下物や火災に対処中」などと書き込んだ。

クリチコ氏によると、この攻撃で民間人14人が負傷し、うち9人が病院に搬送されたという。

一方、ロシア軍の支配下にある東部ルハンシク州の親ロシア当局は31日、ウクライナ軍の砲撃が農場を直撃し、5人が死亡、19人が負傷したと明らかにした。

ロシア軍はイラン製自爆ドローンや精度の低い安価なミサイルを使って住宅地などを攻撃している。

米シンクタンク戦争研究所はキーウへの攻撃について、「ロシア軍は比較的な安価なドローンなどを使って西側が供与した制度の高い防空システムを疲弊させようとしている」と指摘している。

ウクライナ政府は数カ月前から大規模な反攻に出るとメディアなどを通じて世界に宣伝し、ロシアに圧力をかけてきた。

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