◎ロシア国防省は「ウクライナ軍への攻撃を継続している」と表明したが、ウ軍参謀本部は敵の攻撃ぺースが落ちていると指摘している。
2023年5月26日/ウクライナ、東部ドニプロ、ロシア軍の攻撃を受け炎上する建物(State Emergency Service of Ukraine/AP通信)

ロシア当局は27日、ウクライナと国境を接する南部ベルゴロド州などへの攻撃が増加し、少なくとも2人が死亡したと明らかにした。

同州政府によると、住宅地が複数回砲撃を受け、飛来したドローンを撃墜したという。

同州政府はテレグラムに声明を投稿。越境攻撃により民間人少なくとも1人が死亡したと明らかにした。

同じくウクライナと国境を接するクルスク州政府もウクライナ領から迫撃砲が撃ち込まれ、1人が死亡したと報告した。

ベラルーシ、ラトビア、エストニアと国境を接するロシア西部プスコフではドローン2機が石油会社の管理棟を攻撃したと伝えられている。死傷者は出ていないようだ。

モスクワの北方約150kmに位置する集落でもドローンが撃墜されたとみられる。

ロシア国防省は声明で、「ウクライナ軍への攻撃を継続している」と表明したが、ウ軍参謀本部は敵の攻撃ぺースが落ちていると指摘している。

マリャル(Hanna Malyar)国防次官は27日、テレグラムの投稿で「昨日今日は市街地でも郊外でも、活発な戦闘は報告されていない」と述べた。

またマリャル氏は「ロシア軍が東部ドネツク州バフムート郊外で活動するウクライナ軍を砲撃した」と報告。バフムートの戦いは終わっていないと改めて強調した。

マリャル氏によると、ロシア軍の攻撃頻度が低下したのは、正規部隊の入れ替えと再編が進められているためだという。

マリャル氏は「自軍はバフムートを北と南から見下ろす高台および郊外の一部地域を堅持しているものの、他の任務に集中する必要があるため、過去2日間前進していない」と述べた。

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