◎事件はアテネ北部にある大使館近くの駐車場で2日未明に発生。ケガ人はいなかった。
ギリシャのアナキスト(Getty Images)

ギリシャ当局は8日、首都アテネにある在ギリシャ・イタリア大使館の職員の車が放火された事件について、国内で活動する無政府主義組織が犯行声明を出したと発表した。

リベンジ・セル・カルロ・ジュリアーニ(Revenge Cell Carlo Giuliani)と名乗るグループはウェブサイトに掲載した声明で、「先週金曜日の攻撃は刑務所に収監された同志への連帯を示すものである」と述べている。

カルロ・ジュリアーニ(Carlo Giuliani)は2001年のジェノバG8サミットに反対する抗議デモ中に殺害されたアナキストである。

この男の名前は以前にもギリシャの放火事件の犯行声明で使用されたことがある。

事件はアテネ北部にある大使館近くの駐車場で2日未明に発生。ケガ人はいなかった。

消防によると、大使館職員が使用する住宅のガレージに焼夷弾のようなものが投げ込まれ、車1台が全焼、もう1台が破損したという。

ギリシャでは数年前にアナキストや極左による放火事件が多発し、銀行や大使館が狙われたこともあった。

2日の放火事件後、イタリアのタヤーニ(Antonio Tajani)外相はギリシャのミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相と会談し、この事件について議論した。

ギリシャ外務省は先週、大使館への攻撃を糾弾し、「いかなる攻撃もギリシャとイタリアの友情を乱すことはできない」と声明を出した。

アテネ警察の捜査対象にこのグループが含まれているかどうかは不明だ。

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