◎俳優のウィル・スミスは今年3月、アカデミー賞の授賞式で司会者のクリス・ロックをビンタした。
米女優のジェイダ・ピンケット=スミス(Jada Pinkett Smith)さんが1日、夫のアカデミー賞ビンタ事件と脱毛症について語った。
ピンケットさんの夫である俳優のウィル・スミス(Will Smith)は今年3月、アカデミー賞の授賞式で司会者のクリス・ロック(Chris Rock)にビンタを見舞い、映画「ドリームプラン(原題:King Richard)」で初のオスカーを獲得した。
スミスはビンタを謝罪し、アカデミー会員を退会している。
ピンケットさんは1日に放送されたトークショー「レッドテーブルトーク(Red Table Talk)」の中で、「脱毛症に悩む人とその家族について話をする良い機会だと思った」と語った。
レッドテーブルトークはフェイスブックウォッチの人気トークショーのひとつで、ピンケットさんと娘のウィロー(Willow Smith)さん、ピンケットさんの母親が主催している。
ピンケットさんは脱毛症に悩んでいることを公の場で告白していたが、クリスは「G.I.ジェーン2に出演しますか?」とジョークを飛ばし、スミスの逆鱗に触れた。
クリスは「ジェイダ、愛してるよ。G.I.ジェーン2、早くみたいな」と言い、ビンタされた。
1997年に公開された映画「G.I.ジェーン」は、主演のデミ・ムーア(Demi Moore)さんが丸刈りを披露したことで話題を集めた。
1日の放送には脱毛症に悩み12歳で自殺した少女の母親や医師などが参加した。
ピンケットさんはスミスとロックについて、「今、私が最も望むことは、この知的で有能な2人が癒し、話し合い、和解する機会を持つことです」と語った。「私たち全員がこれまで以上にお互いを必要としているのです」
またピンケットさんは、「私とウィルはこの28年間、人間の人生とは何か、人生とはどうあるべきかと一緒に考え、悩んできました」と告白した。「癒しの季節がきました。私はそのためにここにいるのです」
ピンケットさんは何百万もの女性が脱毛症とそれを取り巻く様々な問題と共に生きていると語った。「この症状に悩む女性は自分の髪、美、認識、人種、第三者の視線、中傷、嫌がらせ、いじめ、その他の様々な問題と向き合うことを余儀なくされています...」
12歳の娘を自殺で失った母親は、娘の死から2週間も経たないうちにアカデミー賞ビンタ事件が発生し、衝撃を受けたと語った。「宇宙は今、何をしているんだろうと思いました。きっと、事件を見た人は脱毛症って何だろう?聞いたこともないよ!男がかかる病気だろ!と思ったでしょう。冗談じゃありません...」
全米円形脱毛症財団によると、この疾患は年齢、性別、民族を問わず、米国で680万人もの人が発症し、その症状は人によって異なるという。
ピンケットさんは、「この疾患の最大の問題は、抜けたり抜けなかったりすることだと思う」と語った。「何かの発作が起きると、頭を剃らなければならなくなるのです」