◎500万人以上が生活するメルボルンの封鎖期間は260日を超え、「世界で最も封鎖された都市のひとつ」と呼ばれている。
2021年10月21日/オーストラリア、ビクトリア州メルボルンのバー(Getty Images/AFP通信)

10月21日、オーストラリア第二の都市メルボルンでコロナワクチン接種を終えた人々は、6回目のロックダウンが終了したことを盛大に祝った。

500万人以上が生活するメルボルンの封鎖期間は260日を超え、「世界で最も封鎖された都市のひとつ」と呼ばれている。

今年8月から始まった6回目のロックダウンは、州の16歳以上のワクチン接種率が70%を超えたことを受け解除された。

ソーシャルメディアには友人や親戚との再会を祝う投稿が相次いで寄せられ、若者たちはバーに繰り出し祝杯をあげた。一部のユーザーは市内で封鎖終了を祝う花火が上がったと報告している。

ただし、今回の封鎖解除はワクチン接種を終えた人にのみ適用されるため、未接種者はまだ自宅軟禁下に置かれたままである。

ビクトリア州のダニエル・アンドリュース副州首相は21日、「ワクチンを接種していない人は少なくとも来年まで封鎖解除を祝うことはできないだろう」とツイートし、ワクチン接種を終えた人々に感謝した。「ビクトリア州の住民は率先してワクチンを接種し、愛するものを取り戻りました。皆さん本当にありがとう」

封鎖は解除されたが、制限は一部維持されている。

地元メディアによると、メルボルンを含む各都市の住民はまだ市外には移動できず、娯楽施設の閉鎖はワクチン接種率が80%(16歳以上)に達するまで維持されるという。

バーやカフェは営業を許可されたが、入店にはワクチンパスポートが必要。屋内店舗の収容人数は最大20人、屋外は50人まで。

メルボルンの住民が封鎖解除を盛大に祝う一方、連邦政府はコロナウイルス新規陽性者と死亡者の増加に頭を抱えている。全国の直近7日間の陽性者数は1日あたり2,500件近くに達した。累計感染者は約15万件、累計死亡者は約1,500人。

オーストラリア放送協会によると、陽性者数は12月まで上昇し続け、1日4,000件を超える可能性があるという。

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