◎トランプ前大統領は1月6に発生した議会議事堂襲撃事件を扇動し、フェイスブックやツイッターなどのSNSアカウントを失った。
米主要メディアによると、多くのSNSアカウントを失ったドナルド・トランプ前大統領が新しいソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げたという。
トランプ前大統領は「TRUTH Social(トゥルースソーシャル)」と呼ばれるソーシャルメディアを通じて「ビッグテックの専制政治に立ち向かう」と述べ、フェイスブックやツイッターを非難した。
トランプ前大統領は1月6に発生した議会議事堂襲撃事件を扇動し、フェイスブックやツイッターなどのSNSアカウントを失った。
一方、トランプ前大統領が最高責任者を務めるトランプ・メディア&テクノロジーグループ(TMTG)は20日のプレスリリースで、デジタル・ワールド・アクイジション・コープと合併し、上場する計画を発表した。
トランプ前大統領によると、TMTGはリベラルメディアと対峙する共同事業体を形成するという。
またプレスリリースによると、デジタル・ワールド・アクイジション・コープのパトリックF.オーランド会長兼CEOは、武漢インターナショナルのCEOも務めているという。
ブルームバーグによると、武漢インターナショナルは中国湖北省武漢市に本社を置く企業とのこと。
トランプ前大統領は今年5月、多くの批評家から公式ブログと呼ばれた「ドナルドの机から(From the desk of Donald J.Trump)」を立ち上げた。しかし、ブログの視聴者数は思うように伸びず、1カ月も経たないうちに閉鎖された。
チームトランプの上級補佐官であるジェイソン・ミラー氏は当時、「ドナルドの机は私たちが現在取り組んでいる幅広い取り組みのひとつに過ぎない」と述べていた。
プレスリリースによると、TRUTH Socialのベータ版は11月に公開され、2022年の第1四半期中に世界展開を開始する予定だという。
トランプ前大統領は声明の中で、「私たちはタリバンがツイッター上で大きな存在感を示す世界に住んでいます」と語った。「しかし、あなたの好きな合衆国大統領は沈黙させられています...」
「誰もが私になぜビッグテックに立ち向かわないのですか?と尋ねます。まあ、私たちはやるでしょう!」
トランプ・メディア&テクノロジーグループ(TMTG)はプレスリリースの中で、「同社はビデオオンデマンドサービス、エンターテインメント番組、ニュース、ポッドキャストなどを展開する」と語った。
また、TMNGはデジタル・ワールド・アクイジション・コープの買収後、特別買収目的会社(SPAC)として上場に向けた手続きを開始するという。
SPACは「白地小切手会社」や「ブランク・チェック・カンパニー」とも呼ばれ、従来の上場プロセスを行わずに上場できる手法として近年人気を集めている。