◎地元メディアによると、機動隊は群衆を解散させるためにゴム弾と唐辛子スプレーを使用したという。
9月20日、オーストラリアのメルボルンで政府のコロナワクチン規則に反対する建設労働者が激しい抗議を展開し、警察と衝突した。
ビクトリア州の地元メディアによると、建設林業鉱業エネルギー連合(労働組合)はコロナウイルス対策として、「労働者は職場で仕事を続けるためには少なくとも1回ワクチンを接種したと証明する必要がある」という新しい規則を発表したという。施行は9月23日と伝えられている。
この規則に反対する一部の労働者が労働組合ビクトリア支部を襲撃し、施設の正面玄関が破壊された。
州当局は労働者と機動隊が激しく衝突したことを受け、州内の建設現場を最大2週間閉鎖すると発表した。
地元メディアによると、機動隊は群衆を解散させるためにゴム弾と唐辛子スプレーを使用したという。
労働組合は20日の声明で州政府の政策に基づき策定した新たな規則を擁護し、「右翼グループが暴動を扇動した」と非難した。「私たちは組合員をコロナウイルスから守る権利を擁護します。建設現場に対する脅迫や暴力には屈しません...」
労働組合の関係者によると、衝突中に組合員数名が負傷し、ビクトリア支部にはボトルや石が投げつけられたという。
ビクトリア州の別の労働組合マスタービルダー協会はフェイスブックに、「メルボルン、ジーロング、サーフコースト、バララット、ミッチェルシャイアのすべての建築現場および建設業界関連施設を20日の深夜から閉鎖する」と投稿した。
マスタービルダー協会は声明の中で、この措置はメルボルンで発生した暴動に対応するものと強調した。
オーストラリアのコロナウイルス感染者数と死亡者数は他の主要先進国に比べると圧倒的に少なく、厳格なロックダウンは世界中で評価された。保健当局のまとめによると、累計感染者数は9月20日時点で約87,000件、累計死亡者数は約1,200人。
しかし、7月初め頃からデルタ株の感染拡大が始まった影響で最大都市シドニー、メルボルン、首都キャンベラを含む各都市は再び封鎖された。
連邦政府は先月、全国のワクチン接種率が70%から80%に達した時点でロックダウンを解除するという新たな国家計画を発表したが、デルタ株の侵入を抑えているクイーンズランド州や西オーストラリア州などはワクチン接種の目標値をもっと高くすべきと主張し、政府の計画に強い懸念を表明した。