◎ロシアはミャンマーの軍事政権との関係を発展させたいと考えており、セルゲイ・ショイグ国防相は軍事クーデターの首謀者ミン・アウン・フライン司令官を満面の笑顔で歓迎した。
2021年6月22日/ロシア、首都モスクワの会議場、セルゲイ・ショイグ国防相とミャンマー軍のミン・アウン・フライン司令官(Vadim Savitskiy/Russian/AP通信/ロシア国防省プレスサービス)

ミャンマー軍のミン・アウン・フライン司令官は22日、ロシアの首都モスクワで開催された軍事会議に出席した。ロシアはミャンマーの軍事政権との関係を発展させたいと考えており、セルゲイ・ショイグ国防相は軍事クーデターの首謀者を満面の笑顔で歓迎した。

ミャンマー軍は2月、民主的な選挙で選出された国家顧問のアウンサンスーチー氏を含む政府高官を追放したうえで、国民民主連盟(NLD)は昨年11月の総選挙で不正を働いた主張したが、不正を裏付ける証拠は示されていない。

治安部隊は軍事政権に反対する非武装の市民を残酷に取り締まり、800人以上を殺害し、数千人を拘束した。

ミン・アウン・フライン司令官は22日の演説で、「ミャンマーの治安は確実に悪化しており、政府は民主主義を確立するための取り締まりを強化している」と主張した。「ミャンマー政府は政治的安定を目指し、努力を続けています。前政権は選挙で不正を働き、民主主義を嘲笑しました。私たちは不誠実なNLDによる民主主義の破壊を阻止したのです」

またミン・アウン・フライン司令官は西側諸国の批判を却下し、「一部の国は他国の政治システムやイデオロギーにさまざまな方法で影響を与えようとしている」と非難した。「一部の国は民主主義と人権を口実にして、主権国家の内政に干渉したいようです。私たちは彼らの干渉に断固反対します。ミャンマーは民主主義を推進しています」

ショイグ国防相はミン・アウン・フライン司令官の演説の聞き、両国の強力な軍事関係はこれからも変わらないと約束した。「ミャンマーはアジア太平洋地域における長年の戦略的パートナーであり、最も信頼できる同盟国のひとつだと考えています」

ショイグ国防相は、「ロシアはミャンマーとの軍事および軍事技術分野での協力を重要視している」と付け加えたうえで、「ミン・アウン・フライン司令官はミャンマーの軍事力と民主主義を強化した」と称賛した。「ロシアは相互理解、尊重、信頼に基づいてミャンマーとの友好関係を拡大し続けるでしょう。ロシアは大切な同盟国の横に立っています」

ロシアはミャンマー軍に兵器を供給しており、国連や西側諸国の経済制裁や圧力を「内政干渉」と批判し、拘束力のある国連安保理の決議案を拒否している。

2021年6月22日/ロシア、首都モスクワの会議場、ミャンマー軍のミン・アウン・フライン司令官(Vadim Savitskiy/Russian/AP通信/ロシア国防省プレスサービス)
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