ロシアの一部地域はコロナワクチン接種を義務化する

◎ロシアの累計感染者数は520万件以上、累計死亡者数は12.8万人近くに達した。先週の新規陽性者数平均は約9,000件だったが、今週は約14,000件まで増加している。

現地メディアによると、ロシアの一部地域の当局者はコロナウイルスの感染拡大が続いていることから、小売、教育、その他のサービス部門の労働者にワクチン接種を義務付けたという。

首都モスクワの当局者が最初に義務化を発表し、その後、モスクワ地域、シベリア地域、極東地域（サハリン）がこれに続いた。

4地域の当局者は小売、教育、ヘルスケア、公共交通機関、美容、娯楽、その他の業界に関係する企業や機関に、完全に接種を終えた従業員の割合を少なくとも60％まで引き上げるよう命じた。

首都、モスクワ地域、シベリア地域当局はこの目標値の達成期限を8月中旬に設定した。極東地域は期限を設定しなかったが、「正当な医学的根拠を提示せずにワクチン接種を拒否した個人は、撃たれるまで仕事に復帰できないだろう」と述べた。

また、首都の当局者は対象企業に対し、7月中旬までに少なくとも1回接種した従業員の割合を60％まで引き上げるよう命じ、間に合わなかった企業には最大100万ルーブル（約150万円）の罰金を科すと述べた。

モスクワのセルゲイ・ソビアニン市長は17日、変異種は地域に大きな打撃を与えていると述べ、市民にワクチンを接種するよう呼びかけた。モスクワの保健当局によると、16日の新規陽性者数は6,195件だったという。

ロシアは世界で最も早くコロナワクチンを導入した国のひとつであり、クレムリンは今年の秋までに成人のワクチン接種完了率を60％にすることを目標にしている。

しかし、接種率は他の主要先進国に比べると大きく遅れをとっており、6月上旬時点で少なくとも1回接種した人の割合は約13％にとどまっている。一部の専門家は、今回の政府の目標は非現実的と指摘した。

政府のドミトリー・ペスコフ報道官は17日の記者会見で地方自治体の対応を擁護した。「政府は国民の生活に欠かせない特定のセクターを保護したいと考えています。変異種の感染拡大を鑑みると、決定はかなり正当化されるでしょう」

ペスコフ報道官は、「知事は地域の感染状況に基づいて決定を下します」と強調した。「自発的に予防接種を受ける人が増えれば、状況は改善されるでしょう...」

ロシアの累計感染者数は520万件以上、累計死亡者数は12.8万人近くに達した。先週の新規陽性者数平均は約9,000件だったが、今週は約14,000件まで増加している。

インテルファクス通信社によると、業界団体は接種を望まない従業員の説得に頭を悩ませているという。同社の取材に応じたフィットネス産業オペレーター協会のオルガ・キセリョワ会長は、「私たちには政府の要請に従う義務がある」と述べた。

「しかし、接種を望まない従業員に強制することはできません。私たちにできることは限られています。ロシアの法律は選択する権利を保障しています。私たちは罰金を科されるでしょう」

＜接種数／少なくとも1回接種した人の割合(全人口)／6月18日時点＞
アメリカ：3億1,300万回／52％
イギリス：7,200万回／62％
ドイツ：6,400万回／49％
イタリア：4,400万回／50％
フランス：4,600万回／46％
カナダ：3,000万回／66％
日本：2,800万回／16％
ロシア：3,300万回／13％
中国：9億4,500万回／43％
インド：2億5,800万回／15％
イスラエル：1,100万回／63％

世界：25億回／21％
アジア：14億6,000万回／21％
北米：4億100万回／40％
ヨーロッパ：4億3,800万回／37％
EU：3億1,100万回／46％
南米：1億4,800万回／24％
アフリカ大陸：4,200万回／2％

スプトーニクＶについて

・接種者の保護率は約91.6％。

・60歳以上の保護率は91.8％。

・2回接種する必要がある。

・冷蔵庫で保存できる。

・超低温保存を必要としないため、輸送しやすい。

・18歳の以上の人々に十分な安全を保証できる。