◎ホワイトハウスは26日の声明で、「バイデン大統領は諜報機関にコロナの起源に関する調査を加速させ、90日以内に報告するよう指示した」と述べた。
5月26日、ジョー・バイデン大統領はコロナウイルスの起源を特定するよう諜報機関に命じた。
ホワイトハウスの声明の中で、「バイデン大統領は諜報機関にコロナの起源に関する調査を加速させ、90日以内に報告するよう指示した」と述べた。
コロナウイルスは2019年後半に中国の武漢市で最初に検出された。世界の感染者は5月26日時点で1億6,800万人を超え、少なくとも350万人が死亡した。
中国当局は武漢市の海鮮市場で最初にクラスターが発生したことを受け、コロナは動物から人間に伝染したと結論付けていた。しかし、米主要メディアは、コロナは武漢の研究所から拡散されたと報じ、当局の研究に関与したとされる関係者の証言なども合わせて公表した。
共産党指導部はメディアの報道を却下し、コロナはアメリカの研究所から世界に拡散された可能性があると示唆したが、証拠は提示していない。
バイデン大統領は声明の中で、「アメリカの諜報機関は2つのシナリオをまとめたが、決定的な結論に達していない」と述べ、起源の解明に向けたさらなる調査を指示した。「諜報機関はコロナは動物または研究所の事故で流出したという報告をまとめましたが、どちらも決定的な結論には達していません...」
バイデン大統領は諜報機関に、情報収集および分析を倍加させ、90日以内にホワイトハウスと議会に調査結果を提出するよう命じた。さらに、「世界中の同盟国と協力して、中国に完全かつ透明性を保証する国際調査への参加と、関連するすべてのデータへのアクセスを提供するよう圧力をかける」と述べた。
世界保健機関(WHO)は今年3月、中国の科学者と共同で作成したコロナの起源に関するレポートを公表した。WHOはレポートの中で、「コロナが武漢市の研究所から流出した可能性は非常に低い」と述べた。しかし、中国当局の調査における非協力的な対応は世界中で物議を醸し、多くのメディアが「レポートは不完全で全く信用できない」と報じた。
米諜報機関の最新の報告によると、武漢ウイルス研究所の職員3人は、2019年11月に体調を崩し入院したという。これは共産党指導部が新しいウイルスの存在を認めた数週間前のことである。
国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は昨年、コロナウイルスは動物から人間に伝染したと信じていると主張していたが、今年に入って考えを改め、「自然界から人間に伝染したという考えに確信を持てなくなった」と述べた。
ハビエア・ベセラ米保健福祉長官25日、WHOが主催したオンライン会議の中で、「完全かつ透明な調査を行わなければならない」とWHOの当局者に苦言を呈した。「コロナは人々の生活に深刻な影響を与えただけでなく、数百万人の命を奪いました。起源の特定に向けた調査は第二段階に入っています。調査は完全かつ、透明かつ、科学に基づき、独立を保証し、国際的な専門家の元で実施されなければなりません...」
ドナルド・トランプ前大統領は昨年、「コロナウイルスは武漢市の研究所から流出した」と繰り返し主張したが、中国は陰謀論を却下し、米中関係の悪化に発展した。当時、多くのメディアはトランプ前大統領の主張を虚偽と報じていた。
トランプ前大統領はニューヨーク・ポスト紙に宛てた声明の中で、「私は真実を明らかにしていたが、いつもひどく批判された」と述べた。「今、世界はドナルド・トランプは正しかったと言っています...」