◎戦闘は国境付近の水道施設に監視カメラが設置された後に発生したと伝えられている。兵士たちは石を投げつけ合い、その後本格的な銃撃戦に発展した。
現地メディアによると、キルギスとタジキスタンの国境で両軍の兵士が衝突し、少なくとも31人が死亡、100人以上が負傷し、周辺の住民10,000人以上が避難を余儀なくされたという。
戦闘は国境付近の水道施設に監視カメラが設置された後に発生したと伝えられている。兵士たちは石を投げつけ合い、その後本格的な銃撃戦に発展した。
両国は部隊の撤退に合意したが、現地メディアによると小規模な戦闘は続いているという。
キルギスのアライザ・ソルトンベコバ保健相はオンライン記者会見の中で、「衝突は4月29日に発生し、これまでに少なくとも31人の死亡を確認した」と述べた。「負傷者は150人を超え、戦闘地周辺の住民は避難しました...」
報告によると、死者の中には民間人と思われる若い女性も含まれているという。タジキスタンは死傷者の数を公表していない。
ソーシャルメディアにはキルギス南部バトケン地域周辺の国境紛争地帯で、複数の建物が燃えている写真が共有された。キルギス緊急事態省は「一連の戦闘で国境検問所、民家、学校、小売店、カジノが焼失した」と述べた。
バトケン州の知事は、「両国は水道施設の監視カメラの撤去に合意したが、タジキスタン軍は撤去に応じなかった」と述べた。
現地メディアによると、29日の早い時間に最初の衝突が発生し国境警備隊も戦闘に関与したという。その後本格的な銃撃戦が始まり、その日の20時に停戦協定が発効し、両軍は基地に戻ったと伝えられている。
バトケン州の警察当局者はAFP通信の取材に対し、「戦闘は停戦協定発効後も続いた」と述べた。「両国の民間人も戦闘に参加しました。彼らは石を投げつけ合い、多くが負傷しました」
地元メディアによると、タジキスタン政府は4月30日の声明で停戦協定は発効していないと主張したが、バトケン州の現地メディアは軍の関与する新たな戦闘は発生していないと報じた。
キルギスとタジキスタンは30年近くに渡って国境付近の水資源を争い続けてきた。ソビエト時代、両国の市民は自由に国境を行き来できたため、問題が発生したことはなかった。しかし、ソビエト崩壊で曲がりくねった複雑な国境が確立され、暴力に発展した。
両国は全長約1,000kmの国境の3分の1以上で領土を主張し合っており、緊張状態が続いている。両国の市民も水、牧草地、土地をめぐって度々衝突した。
現地メディアによると、ここ数年の衝突は特に激しく、両国の市民の生活に大きな影響を与えているという。