▽ペメックスは24年3月に日量181万バレルを生産して以来、政府の生産目標に達していない。
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多額の負債を抱えるメキシコの国営石油会社ぺメックス(PEMEX)は4月30日、25年第1四半期(1~3月)の原油生産量が11.3%減少し、売上高と為替差損の減少により433億ペソ(約3080億円)の純損失を計上したと発表した。
ペメックスはメキシコ証券取引所に提出した報告書の中で、「生産不振の原因は油田の減少と新規油田の完成の遅れである」と説明した。
ペメックスは第1四半期に日量162万バレルの原油とコンデンセートを汲み上げた。地元製油所での処理量は前年同期比5%減の日量93万6000バレルであった。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は原油生産量を日量180万バレルまで引き上げると公約しているが、メキシコ湾の古い油田は枯渇しつつあり、最近発見された油田はそれを補うには至っていない。
ペメックスは声明で、「弊社は年内に日量180万バレルを達成するという目標を堅持している」と述べているが、実現するかどうかは不透明な情勢だ。
シェインバウム氏は国内での原油生産により、国民が必要とするガソリンを確保し、輸入依存から脱却できると主張している。
生産量はここ数ヶ月減少している。ペメックスは24年3月に日量181万バレルを生産して以来、政府の生産目標に達していない。