▽事件はウプサラ市内の通りで29日午後に発生。容疑者は電動スクーターに乗り、発砲後、現場から立ち去った。
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スウェーデン東部ウプサラで3人が射殺された事件について、警察は4月30日、16歳の少年を殺人の疑いで逮捕したと明らかにした。
事件はウプサラ市内の通りで29日午後に発生。容疑者は電動スクーターに乗り、発砲後、現場から立ち去った。
公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)によると、被害者は15歳から20歳。29日遅くに射殺された。
ウプサラは首都ストックホルムの北方に位置し、過去10年間でギャングがらみの銃撃事件が何度も起きている。
捜査当局は30日未明の声明で、「16歳の少年を殺人の疑いで逮捕し、目撃者などから話しを聞いている」と述べた。
また当局は「押収した携帯電話やその他証拠品を分析している」とした。
国家警察の報道官はその後の記者会見で、「この銃撃事件がギャング絡みかどうかはまだ分からないが、あらゆる可能性を考慮し、慎重に捜査している」と語った。
また報道官は「被害者はいずれも15歳から20歳であり、身元は確定していない」と述べ、それ以上の情報については明言を避けた。
検察庁も声明を出し、容疑者はウプサラの拘置所に勾留されていると明らかにいた。
報道によると、容疑者は30日未明に逮捕されたという。凶器が見つかったかどうかは不明。
スウェーデンでは2月、中部エーレブルの成人向け教育施設で銃乱射事件が発生し、容疑者を含む11人が死亡、6人が負傷した。
政府はこの事件を受け、銃の所持申請審査を厳格化し、一部の半自動小銃の取得を禁じる改正銃刀法案を国会に提出する予定だ。
スウェーデンは10年以上にわたり、銃暴力に悩まされてきた。
2023年の銃犯罪による死者はEU加盟国平均の2.5倍に達した。