▽議会下院は5月6日に会合を開き、メルツ氏を首相に選出する。連立政権の議席は328議席になる予定だ。
とCDUのメルツ党首(AP通信).jpg)
ドイツの中道左派・社会民主党(SPD)が4月30日、キリスト教民主同盟(CDU)との連立を承認した。
これにより、2月の下院議会選(定数630)を制したCDUのメルツ(Friedrich Merz)党首が新首相に選出される運びとなった。
まもなく退任するショルツ(Olaf Scholz)首相はCDUと共にトランプ関税やウクライナ戦争、低迷する経済に対処することになる。
CDUは2月の選挙で第一党に返り咲き、今月初めにSPDとの連立で合意した。
SPDは第二次世界大戦後最悪の結果となり、16.4%の得票率で3位に終わった。
一方、CDUは第2党に躍進した極右ドイツのための選択肢(AfD)との連立を拒否、SPDとの連立以外で多数派政権を構築することは困難であった。
SPDは35万8000人余りの党員全員を対象とする投票を実施。青年局はCDUとの連立に反対していた。
投票の結果、84.6%が連立を支持。投票率は56%であった。
この合意により、SPDは財務相、司法相、国防相などのポストを確保した。CDUは28日の党大会でSPDとの連立と承認している。
議会下院は5月6日に会合を開き、メルツ氏を首相に選出する。連立政権の議席は328議席になる予定だ。