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▽中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を3.75%引き上げて14.25%に設定し、5月の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆している。
ブラジル、首都ブラジリア、中央銀行本店(Bloomberg)

ブラジル中央銀行は29日、積極的な金融引き締めサイクルの結果、上場企業の収益性が急激に低下し、中央値がパンデミック時の水準を下回ると試算した。

4月の消費者物価指数(CPI)は5.49%。中銀目標の3%を上回っている。

中銀は24年9月から引き締めを開始。これまでに政策金利を3.75%引き上げて14.25%に設定し、5月の金融政策決定会合でさらなる利上げを示唆している。

中銀は金融安定報告書の中で、「上場企業のROE(自己資本利益率)の中央値が借入コストの引き上げを開始した24年9月の8.92%から、2025年9月までに3.92%まで低下する」と予測した。

これが公式に確認されれば、同国が深刻な財政不均衡、商品価格の暴落、深い政治的混乱に端を発した史上最悪の不況から回復途上にあった2017年9月以来の水準となる。

これはコロナ危機時の20年6月に記録した5.54%を大幅に下回っている。

中銀は「現在の利上げサイクルは2015-16年の景気後退時よりも深刻ではないものの、非金融企業に大きな影響を与えると予測している」と記している。

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