◎当局は11月24日に7日間の停戦を仲介したが、維持できなかった。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州クラム地区の通り(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州のイスラム教スンニ派とシーア派の武装勢力が2度目の停戦に合意した。地元当局が2日、明らかにした。

それによると、複数の部族の酋長が停戦交渉を仲介したという。

抗争は同州クラム地区で11月21日に勃発。武装集団がシーア派の信徒を乗せたバスや車を攻撃し、52人が死亡した。逮捕者は出ていない。

この攻撃後、いくつかの地域で敵対するグループによる報復が相次ぎ、この2週間で少なくとも130人が死亡、200人以上が負傷した。

当局は11月24日に7日間の停戦を仲介したが、維持できなかった。

クラム地区の警察当局によると、部族の酋長たちは1日夜に停戦交渉を仲介。地域の平和を確保するために警察が配備されたという。

パキスタンの人口は約2億4000万人。99%がイスラム教徒で、シーア派の割合は15%と推定されている。

両派は概ね平和的に共存しているが、シーア派が多数派の地域、特にカイバル・パクトゥンクワ州では数十年にわたり緊張状態が続いている。

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