◎カイバル・パクトゥンクワ州の一部地域では数カ月前から多数派のスンニ派と少数派のシーア派により対立が激化し、数十人が死亡している。
2024年11月21日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルの医療センター(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル近郊でイスラム教シーア派の信徒を乗せた車列が銃撃され、女性6人を含む少なくとも38人が死亡、20人が負傷した。警察が21日、明らかにした。

それによると、事件はペシャワル近郊の幹線道路で発生。信徒たちは郊外の町から数台の車に分かれてペシャワルに向かっていた。

警察は声明で、「正体不明の武装集団が車列に向けて銃を乱射し、女性6人を含む38人が死亡、20人が負傷し、うち10人が重体である」と述べた。

カイバル・パクトゥンクワ州の一部地域では数カ月前から多数派のスンニ派と少数派のシーア派により対立が激化し、数十人が死亡している。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。警察は宗派間対立が激化したことを受け、現場となった幹線道路を数週間封鎖し、先週封鎖を解除したばかりであった。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相とザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領を含む複数の政府高官がこの事件を非難。シャリフ氏は犠牲者に哀悼の意を表し、「このテロに関与した者は罰せられる」と述べた。

AP通信は目撃者の話しとして、「4人の武装兵が車から降りて、バスや車に向けて銃を乱射した」と伝えている。

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