◎イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。
イスラエルのスモトリッチ財務相(Getty Images)

反イスラムを推進するイスラエルの極右スモトリッチ(Bezalel Smotrich)財務相が11日、米国のトランプ(Donald Trump)次期大統領が来年1月に就任するのを前に、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区の併合準備を開始した。

スモトリッチ氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「トランプ大統領が占領地に対するイスラエルの主権を認めることを望んでいる」と主張した。

スモトリッチ氏自身もイスラエルの違法入植地に住んでおり、財務の他に国防省でヨルダン川西岸と入植地の行政を監督する役職にも就いている。

スモトリッチ氏はXに「主権の年」と書いた。「ヨルダン川西岸のイスラエルの領土です」

地元メディアによると、スモトリッチ氏は議会で11日に行われた会合の中でトランプ氏の勝利を祝い、国防省の入植地総局と民政局にヨルダン川西岸の併合の土台を築くよう指示したという。

スモトリッチ氏は会合の中で、「私はイスラエルの主権を適用するために必要なインフラを準備する部会に作業開始を指示した」と語った。

またスモトリッチ氏は「1期目で勇気と決意を示したトランプ大統領がこの動きを支持することは間違いない」と主張した。

外務省は声明で、「財務省はトランプ大統領がこの動きを支持する方向に傾くと確信しているかもしれないが、政府は何も決定していない」と強調した。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争でガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、ゴラン高原、イスラム教の聖地アルアクサ・モスクを含む東エルサレムを占領。2005年にガザ地区から軍とユダヤ人入植者を撤退させた。

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