◎投票率は75~80%に達する見通し。結果は10日以内に発表される予定だ。
中央アジアのウズベキスタンで27日、ミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領に忠誠を誓う政党による下院議会選(定数150)が行われた。
選挙管理委員会によると、投票率は75~80%に達する見通し。結果は10日以内に発表される予定だ。
同国では4月末、大統領の任期変更など、選挙法改正の是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。
これにより、大統領の任期は2期8年から2期14年に変更された。
ミルジヨエフ氏は2期目だが、憲法が改正された結果、これまでの2期はリセットとなり、2026年の任期満了後も最大2回、大統領選に立候補できるようになった。
地元メディアによると、国会で議席を持つ政党はすべてミルジヨエフ氏に忠誠を誓っているようにみえる。
ミルジヨエフ氏は2016年に独裁者のカリモフ(Islam Karimov)前大統領が亡くなった後に就任。ウズベクを自由と人権を尊重する国家にすると約束し、有権者の支持を集めてきた。
ミルジヨエフ氏は一部の政治犯を釈放し、いくつかの独立したニュースメディアやブロガーの出現を許可し、カリモフ氏が反体制的な意見に対抗するために課していたイスラム教に対する厳しい規制を緩和した。
しかし、その改革も停滞しているようにみえる。
国会がミルジヨエフ内閣の起草した法案に反対することはめったにない。その一方で、人権団体などによると、同国では何千人もの政治犯や市民が冤罪で投獄されたままだという。