パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガン国境近く(Getty Images)

パキスタン軍は25日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州と東部パンジャブ州の武装勢力拠点を摘発し、19人を殺害したと発表した。

カイバル・パクトゥンクワ州では同日、正体不明の武装勢力が治安部隊を急襲し、激しい銃撃戦の末、警察官10人が死亡した。

警察によると、テロリストたちは同州デライスマイルカーンの警備拠点に攻撃を仕掛け、銃撃戦になったという。その後、陸軍の特殊部隊が増援として派遣され、テロリスト数人を殺害した。

陸軍の報道官は声明で、「2州の武装勢力拠点を摘発し、19人を無力化した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

一方、首都イスラマバード郊外では25日、正体不明の武装集団が刑務所のバン3台に発砲し、カーン(Imran Khan、服役中)元首相の支持者とみられる受刑者数人を解放した。

受刑者たちは市内の裁判所に出廷した後、刑務所に戻る途中であった。

イスラマバード警察の署長は地元のメディア各社に対し、「警察はこの襲撃に迅速に対応し、逃亡しようとした容疑者を全員逮捕した」と語った。

武装集団とカーン氏の関係は明らかになっていない。

その後、カーン氏野党・パキスタン正義運動(PTI)が声明を出し、同党の議員の息子を含む数人がこの襲撃に関与したとして逮捕されたと明らかにした。

またPTIは襲撃への関与を否定した。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。

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