◎テレチェア氏は独裁者マドゥロ大統領の側近のひとりであり、昨年1月にPDVSA総裁に就任、今年8月に辞任した。
ベネズエラ、マドゥロ大統領(左)と国営石油会社PDVSAのペドロ・テレチェア総裁(ロイター通信)

ベネズエラ当局は21日、国営石油会社PDVSAのテレチェア(Pedro Tellechea)前総裁を逮捕したと発表した。

司法長官はインスタグラムに声明を投稿。「テレチェアは同国経済を牽引する産業を弱体化させるために米政府と協力している」と書き込んだが、詳細は明らかにしなかった。

テレチェア氏は独裁者マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の側近のひとりであり、昨年1月にPDVSA総裁に就任、今年8月に辞任した。

司法長官はテレチェア氏の側近も逮捕されたと述べたが、名前は挙げず、具体的な容疑にも言及しなかった。

ベネズエラで最も価値のある産業の総裁を務めたテレチェア氏の任期は8月に終わり、マドゥロ氏は副大統領を後任に、テレチェア氏は商工業相に転じていた。

マドゥロ氏は18日、米国との囚人交換で昨年赦免されたサーブ(Alex Saab)氏を商工業相に任命していた。

司法長官によると、テレチェア氏はPDVSAの自動指揮統制システムを「米国の諜報機関に支配された企業に引き渡した」とのこと。

司法長官はテレチェア氏がその権限を乱用して「すべての法的メカニズムと国家主権を侵害した」と主張している。

また司法長官は米国の諜報機関に支配された企業を非難したが、企業名には言及しなかった。

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