◎ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。
ネパール全土で大雨による洪水や土砂崩れが相次ぎ、これまでに148人の死亡が確認された。現地メディアが29日に報じた。
雨は26日から降り始め、28日まで続いた。現在は回復し、各地で救助作業が行われている。
救助隊によると、首都カトマンズ近郊の道路でバスや車が土砂崩れに巻き込まれ、数十人の遺体が収容されたという。
カトマンズから市外に続く3つの高速道路は土砂崩れにより閉鎖されたままである。
報道によると、カトマンズに向かっていたバス2台が土砂に飲み込まれ、その後、14人の遺体が収容されたという。
その現場から15キロほど離れた場所では多くの車が土砂崩れに巻き込まれ、29日に23人の遺体が見つかった。
政府によると、亡くなった人は29日午後の時点で148人、ケガをした人は101人、少なくとも50人が行方不明になっている。被害の全容は明らかになっておらず、陸軍・警察・消防が調べている。
カトマンズ南部の住宅地は28日に冠水、住民が片付けに追われた。陸軍が重機を使って片付けを支援している。
政府は29日、今後3日間、全土の学校と大学を閉鎖すると発表した。