◎ネパールの雨季は6月から9月末頃まで続く。
ネパール全土で大雨による洪水や土砂崩れが多発し、少なくとも66人が死亡、69人が行方不明になっている。現地メディアが28日に報じた。
それによると、雨は26日遅くから降り始め、週末も大荒れの天気が予想されている。
内務省の報道官は記者団に対し、「これまでに全国で66人が死亡し、うち34人が首都カトマンズで確認された」と明らかにした。
また報道官は「ヒマラヤ地方で60人が負傷、3010人が救助され、全国で少なくとも69人が行方不明になっている」と述べた。
政府は陸軍に出動を命じ、消防・警察・自治体を支援している。
地元メディアによると、カトマンズ郊外の複数の道路に土砂が流れ込み、通行できなくなっているという。
カトマンズと地方都市を結ぶ3つの高速道路が土砂崩れにより封鎖され、復旧作業が行われている。
気象台はヒマラヤ全域に大雨洪水警報を発令。市民に対し、河川や崖から離れ、命を守る行動を取るよう呼びかけている。
被害の全容は明らかになっておらず、政府が情報収集を行っている。