◎シバは1974年9月、コーンウォールの浜辺でケン・ジョーンズさんに保護された。
英イングランド南西部、コーニッシュアザラシ保護区で飼育されているアザラシのシバ(Getty-Images)

イングランド南西部のコーニッシュアザラシ保護区で飼育されているメスのハイイロアザラシ「シーバ(Sheba)」が21日、50歳の誕生日を迎えた。

シーバは野生のアザラシの平均寿命をはるかに超え、ギネス記録に登録される可能性がある。

コーニッシュアザラシ保護区は負傷した何百頭ものアザラシを保護し、野生に戻してきた。

同区の責任者は記者団の取材に対し、「シーバが50歳を迎えられたことを嬉しく、誇らしく思う」と語った。

シーバは1974年9月、コーンウォールの浜辺でケン・ジョーンズ(Ken Jones)さんに保護された。

同区によると、シーバは頭に怪我を負い、目の感染症にかかっていたという。ジョーンズさんはシーバを自宅に連れ帰り、妻と一緒にプールでリハビリを行った。

ジョーンズさんのアザラシ保護活動は拡大。施設が整備され、今では年間70頭以上のアザラシを保護し、リハビリを行っている。

シーバは視力を失ったため、海に戻ることはできなかったが、誰よりも長生きし、施設の人気者になった。

専門家によると、シーバの長寿の秘訣は職員の愛情・ケアと医学の進歩によるものだという。

野生のハイイロアザラシは通常25~30年ほど生きる。飼育下では、メスは最長40歳、オスは平均30歳となっている。

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