◎イスラエル軍はこの空爆でヒズボラの幹部イブラヒム・アキルを殺害したと報告した。
イスラエル軍がレバノン・ベイルート南部のヒズボラ拠点を空爆し、幹部を含む少なくとも14人が死亡、66人が負傷した。レバノン当局が20日、明らかにした。
イスラエル軍はこの空爆でヒズボラの幹部イブラヒム・アキル(Ibrahim Aqil)を殺害したと報告。ヒズボラもこの男が死亡したことを認めた。
米国務省によると、アキルはヒズボラの最高軍事機関に所属し、63人が死亡した1983年のベイルート米大使館爆破事件の犯行声明を出したイスラム聖戦の主要メンバーであった。
米政府は昨年、アキルの逮捕につながる情報に700万ドルの報奨金をかけていた。
レバノン保健省によれば、イスラエル軍の空爆により、少なくとも14人が死亡、66人が負傷したという。
現場では2つの建物が全壊したとみられ、救助隊とボランティアが捜索活動を行っている。
イスラエル軍の報道官は声明で、「我々は敵対勢力の能力を削り、壊滅させるために行動し続ける」と述べた。
同軍は前日、レバノン国内の100以上のヒズボラ関連施設を空爆。それ以降、レバノン領内から約120発のロケット弾がイスラエルに向けて発射されたと明らかにした。イスラエルで死傷者の報告はない。