◎警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。
アイルランド・ダブリンの首相府の鉄柵に車が突っ込み、40代の運転手が器物破損と道路交通法違反の疑いで逮捕された。警察が2日、明らかにした。
それによると、この男が運転するワゴン車は2日未明、大統領府のゲートに突っ込み、その後、約5キロ離れた政府庁舎の集まる門を破壊、最後は首相府の鉄柵に突っ込んだ。
ケガをした人はいなかった。
ダブリン警察は声明で、「現時点でテロを示す兆候は確認されていない」と述べた。
RTE(アイルランド放送協会)によると、首相府の鉄柵は衝突の衝撃で内側に折れ曲がっていた。司法長官事務所近くの門は丁番が脱落し、取り替えが必要だという。
与党・シン・フェイン党の議員数人は声明で、「このワゴン車が数キロ移動して首相官邸にたどり着けた理由を警察に確認する」と述べた。
議員の1人はRTEの取材に対し、「容疑者がダブリン市内の3つの場所に移動できた理由を知りたい」と語った。
警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。