◎この桟橋は米軍がイスラエル当局と協力して設置。5月中旬に搬入を開始した。
パレスチナ・ガザ地区の沖合に建設された支援物資搬入用の桟橋の復旧工事が7日早朝に完了した。
米中央軍の副司令官は記者会見で、「今朝早くに物資搬入用の桟橋の復旧工事が完了した」と語った。
この桟橋は米軍がイスラエル当局と協力して設置。5月中旬に搬入を開始した。
しかし、搬入開始から1週間後の5月25日、高波で桟橋本体が大きな被害を受け、停止を余儀なくされた。
ガザ地区の人道状況は悪化の一途をたどっており、100万人以上が飢餓の瀬戸際に立たされている。
国連はイスラエル政府に対し、南部ラファとケレム・シャロームの検問所を開放するよう求めているが、実現の見通しは立っていない。
国連の世界食糧計画(WFP)が仮設の港に運び込まれる物資を確認し、トラックに詰め込み、ガザに送っている。
米中央軍の副司令官は「ガザ地区に米兵を派遣しないという方針は依然として有効であり、今後数日以内に物資の輸送・搬入を再開する予定である」とした。
海岸への再接続は5月中旬に桟橋が稼動したときと同様、イスラエル国防軍(IDF)の技術者によって行われた。
桟橋は高波による破損後、イスラエル中部アシュドッドの港に曳航され、1週間以上かけて損傷部分を再建した。
この桟橋からガザ地区に搬入された物資は約1000トン。その週にガザ地区に届いた物資の約30%を占めた。