◎カーン氏は2022年の不信任決議で失脚。現在、170件以上の訴訟を抱えている。
パキスタンの裁判所が15日、接待事件で起訴されているカーン(Imran Khan、服役中)元首相の保釈を認めた。しかし、カーン氏は複数の事件で実刑判決を受けている。
カーン氏の政党「パキスタン正義運動(PTI)」の報道官は声明で、「イスラマバード地裁はカーン氏の保釈を認めたが、釈放されることはないだろう」と語った。
カーン氏は2022年の不信任決議で失脚。現在、170件以上の訴訟を抱えている。
カーン氏が昨年逮捕された後、PTI支持者による抗議デモが暴動に発展。治安当局はそれ以来、無許可の抗議デモを厳しく取り締まっている。
イスラマバード検察はカーン氏とその妻であるビビ(Bushra Bibi)夫人が一族の慈善事業を利用して実業家から受け取ったとされる土地に大学を設立したと告発。
実業家はその見返りして、イギリスでカーン氏の資金2億4000万ドルを洗浄したとされる。この実業家はイギリスで逮捕され、パキスタンに送還された。
カーン氏はすべての告発を否定。シャリフ政権が政治的な理由で罪をでっち上げていると主張している。